モスフロッグ | |
(イラスト原案 / りうか ) (イラスト / 川崎悟司 ) |
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分類 | 両生類・無尾目・ヤドクガエル科 |
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生息年代 | 2億年後 |
生息地域 | アジア |
全長 | 2〜4cm |
かつての日本で人間に飼われていた南米原産の
ヤドクガエルの 仲間の末裔。東アジアを中心に森や河川などに広く分布。 背中を中心にモスの仲間のコケが生えており、モスフロッグは主に このコケを食べている。カエルとしては珍しい草食性の強い雑食なのだ。 前肢が長く鋭い爪が生えている。それを使って背中からお尻までコケの 手入れを行うことが可能である。 ヤドクガエルの子孫ではあるが、草食性が強い為に毒を体内に蓄積すること ができない。しかし派手な色は遺伝的に受け継いでいることが多く、 その保護色にもモスが一役買っている。 またこのモス自体が水を溜め込む性質があるため、長い時間水分補給を せずとも活動できる。 このモスは生まれた時から生えているわけではない。 産卵した親ガエルは孵化までの期間そこにとどまる習性があり、その間に 親ガエルは自分の身体で育てているモスの大部分を水辺にむしって落とす。 それが孵化したオタマジャクシのエサとなり、また身体に活着したモノは 生涯のパートナー兼エサとなるのだ。 現在モスフロッグの一部は内陸部砂漠地帯へと棲息範囲を広げている。 そこに迷い込み息絶えたモスフロッグは、その亡骸を糧としてモスが たくましく繁茂し徐々に緑を広げつつある。 モスフロッグは緑の使者でもあるのだ。 (解説 / りうか ) |
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