キンギアヌム | |
( イラスト / UME ) |
|
分類 |
ピスティルシュリンプ (節足動物門・甲殻綱・十脚目・テッポウエビ上科 ・キョウセイヨロイエビ科) オシベハゼ(硬骨魚綱・スズキ目・ハゼ科 ・キバハゼ属) |
---|---|
生息年代 | 2億年後 |
生息地域 | 海洋 |
全長 | 70cm(オシベハゼ25cm) |
「キンギアヌム」とは「ピスティルシュリンプ(メシベエビ)」と 「オシベハゼ(Stamen goby)」の共生した姿です。 派手な色合いから蘭の一種キンギアヌム(Dendrobium kingianum) に見立てられ名付けられました。共生体 ゴビークローと本種は 同じ祖先を持つ近縁関係。本種は遊泳生活をするようになり、 さらに大型化しています。 ステルスキャンサーと生息海域が一部で重なっており、 時折大型個体同士の争いが見られます。 本種は力が強いが泳ぐのが遅いので、まったくの互角とまではいかないようです。 高い視力のハゼが相手を先に見つける場合が多く、衝突を避けながら 同じ海域のニッチを争っていると思われます。 オシベハゼはアゴの下に一対の発光器を持ち、威嚇発光します。 また、キンギアヌム同士のコミニュケーションにも発光器が使われます。 テッポウエビのように侠脚で破裂音を出す事は出来なくなりましたが、 ピストルシュリンプ(Pistol shrimp、テッポウエビ)から進化したこのエビは 花に関連してピスティルシュリンプ(pistil Shrimp、雌しべのエビの意)と 名付けられました。 ピスティルシュリンプは頭胸甲が巨大化し内部の空洞で浮力を調整します。 中腸腺の脂肪も多く長期間の絶食にも耐えます。 パートナーのオシベハゼに栄養分を口から与える事もあります。 中腸腺、つまりエビ味噌はギッシリ詰まっていて、味も美味。 ( 解説 / UME )
|
★このページは「古世界の住人」の一部です。
検索などで来られた方は
トップページへどうぞ。