アヴィニクス

(イラスト / スバイアシス   )
分類 鳥綱・キジ目・ツメバケイ科・テナガドリ亜科
生息年代 5000万年後
生息地域 南アメリカ
全長 2m
ツメバケイは、原始的であるにも関わらず環境破壊による絶滅の危機
にもあまり瀕せずに多くの個体数を保ち、且つ幼少時には手に爪があり
これで木に登り、敵に襲われても泳いで逃げられるという、
多くの環境に素早く適応できるいわゆるゼネラリスト(万能選手)の
特性を備えていた。このような特性のため、ツメバケイは乾燥化の際の
森林焼失による草原化も何とか適応できた。
そして、アヴィニクスは祖先の住処であった木の上を離れ、
サバンナの木の下に生息するようになった。
彼等は幼少時にのみあった爪を成熟しても保てるように進化し、
やがて巨大な爪へと変えていった。この爪は主に餌である木の葉を
取るのに役立っているが、肉食性鳥類を追っ払うのにも役立っている。
また、足も陸上を歩くのに適したつくりとなった。
また彼等は繁殖期には奇妙なことに二つの巣を作る。
片方は陸上にあり、そこで卵を産んで孵化するまでそこで育てる。
もう片方は、河原に大量の枯れ木や枯草を集めて造った浮島のような巣で、
卵が孵化するとそこに雛を運び、雌雄が交代で世話をする。
(ちなみに一夫一妻制である)ここで雛は陸上の肉食動物に襲われずに安全に
過ごせるのだ。また、陸上の巣には色々な種類の草や木が多く
使われているのだが、この巣は雄が造り、その出来映えが雌に気に入られると
配偶者となれるのだ。

(解説 / スバイアシス )