ウミクジャク (パヴォピスキス・エレガンス) | |
(イラスト / 熊猫堂 ) |
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分類 | 魚類・硬骨魚綱・カサゴ目・ウミクジャク科 |
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生息年代 | 1億年後 |
生息地域 | アジア地域の海 |
全長 | 1m (胸鰭を広げた幅は2m) |
ホウボウから進化した、絢爛豪華な海水魚。 腹鰭以外の各鰭(特に胸鰭)は大きく発達し、極彩色に彩られている。 但しこれはオスのみの特徴で、メスはオスに比べるとずっと地味。 また、雌雄とも背鰭が頭の先端まで移動して「冠羽」のような形を呈する他、 腹鰭の部分が鳥の足のような形状に進化しているのも特徴。 特徴的な腹鰭の先端には「味蕾」が存在し、これで海底の砂を探り、 餌を探す。主な餌は甲殻類やゴカイ、底生魚などの小動物。 時には自分と同じ体長の ウツボでさえ食べる。 浮き袋の傍にある特殊な筋肉を動かす事によって大きな「声」を出す事が可能。 その声はウシガエルの声をもっと太くしたような声で、美しい姿にはあまり 似つかわしくない。 体内受精をする。オスは発情したメスを見つけると、その鰭を広げたりして 気を惹き、長い尾をメスの身体に絡み付け、交尾する。 卵はサンゴの根本などに産み付けられる。基本的に親は卵の面倒は見ないが、 産みつけた卵の傍で卵の見張りくらいはする。因みに一産で3000〜4000個くらい。 成魚は滅多に捕食されないが、遊泳力の弱い幼魚はしばしば肉食魚の餌食になり、 成長できるのは1000個の卵につき1匹の割合。 学名は「美麗なクジャク魚」の意味。 (解説 / 熊猫堂 ) |