ツルガニ | |
( イラスト原案 / 鋼の翼 ) ( イラスト / 川崎悟司 ) |
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分類 |
コケオイガニ(節足動物門・甲殻綱・十脚目・ジュモクガニ科) カニコウラモウセンゴケ (被子植物門・双子葉植物綱・ウツボカズラ目・ヤドリモウセンゴケ科) |
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生息年代 | 2億年後 |
生息地域 | アフリカ(砂漠を除く) |
甲幅 | 15cm |
陸生ガニ「コケオイガニ」と食虫植物「カニコウラモウセンゴケ」の共生体。 このカニの背中に生えている食虫植物は昆虫を 捕獲する事はできるが消化能力が弱く、肉食昆虫と共生関係を結び、植物に 捕まった虫を食べる肉食昆虫の排泄物を栄養源としている半食虫植物。 また、この関係はカニにも思いがけないメリットをもたらした。植物が罠と なり獲物を捕らえてくれるからである。 コケオイガニの甲殻にはカニコウラモウセンゴケが体内まで根を張り、粘着液を 出す繊毛が生えた葉を放射状に広げている。 2種の間には以下のような共生関係が成り立っている。 カニコウラモウセンゴケは良い匂いの分泌液で昆虫を誘引し、繊毛の粘液で捕獲、 コケオイガニは捕獲された昆虫を食べる。植物はカニの腸にも根を下ろしており、 カニが消化吸収しきれず排泄するものから残さず栄養を吸収する。 エサ不足の時には植物はカニによって他の場所へ移動ができ、カニは植物の根から 光合成による栄養を分けてもらえる。 カニは背中に植物をつけている事によるカモフラージュ効果、植物は草食動物に 対する反撃手段を手に入れた。ブッシュや湿地帯の下生えの中に生息し、 生息環境によほどの事が無い限り長距離を移動する事はない。 ( 発案 / かわでら ) ( 解説 / 鋼の翼 )
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