シシクイソ(肉喰鼠)

(イラスト / 川崎悟司  )
分類 哺乳綱・後獣下綱・尾行目・跳尾下目・ニククイネズミ科
生息年代 5000万年後
生息地域 南アメリカ
全長 120cm
尾を発達させた尾行類の多くは、祖先と似て木の実や
昆虫を食べる者が多いがこのシシクイソは肉食性へと
食性を変えた尾行類だ。
彼らは南アメリカに残っている森林に棲息しており、
視覚・嗅覚・聴覚のそれぞれが非常に発達している。
数頭の群で生活し、昼間は群で岩場に身を潜め眠りについている。
しかし日が暮れるとそれぞれが目を覚まし、森中に聞こえる
ほどの大きな唸り声とも金切り声とも取れる声を発する。
こうなると、彼らの狩りの始まりだ。獲物を見つけるとじりじり
と距離を詰めて行く。そして十分近づくと突然するどい牙で
襲い掛かり、獲物の息の根をとめるのだ。
基本的ながら強力なこの戦法は周辺の草食動物達からも恐れられ、
とくに ホビット達は夜間に森へ入るのは自殺行為とみなし、彼らの
神話伝説でも森の魔物として語られている。
しかし、群では強いシシクイソも単独ではただのケモノ。
群を見つけるまでに命を落とすものが多い。
寿命は長くて2、3年。

(解説 / 渚サイモン白虎 )

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