ネルンボニクテリス

(イラスト原案 / Yddit  )
(イラスト / 川崎悟司  )
分類 哺乳類・翼手目・ハスノハコウモリ科
生息年代 5000万年後
生息地域 南アメリカの淡水域
全長 20〜30cm
飛べないコウモリの一種。翼は主に水面に浮かぶために
用いられ、生涯水面を離れることはない。
その外見はハスやスイレンなどの水草に擬態している。
胸部から頭部にかけて水草の根のように見える長い毛が生える。
これが長い首と頭部を覆い隠す。この長い毛は、鋭敏な触覚を
ともない、水流や毛に触れる物体を感知できる。
祖先は魚食性コウモリ。乾燥地・寒冷地に進出する際、
寒さへの適応として昼行性に移行した。
次に、その一部が待ち伏せ型捕食者となり、首と頭部が長く変化。
また、翼で影をつくり魚をおびきよせる習性を
持つようになった。そして、この方向に特殊化したのが
ハスノハコウモリ科の動物である。
捕食方法は、超音波で小魚や虫などを見つけ、捕らえるというもの。
目は残存するがほとんど機能しない。比較的低代謝なので、
必要な食料は少なく、呼吸も一時間に一回程度でよい。
 たいてい水草が繁茂するのに紛れて数十匹の群れを形成する。
移動するのは、夜間が中心で普段は足の下にたたんでいる
後肢の水掻きで水面を進む。特に急ぐ場合は、翼全体で
羽ばたくように泳ぐ。
時に水中の植物食動物に食べられそうになることがあるが、
そういう場合は真っ赤な口を開け威嚇する。

(解説 / Yddit )

恐竜 化石
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