イガツブテ(毬礫)

(イラスト原案 / Yddit  )
(イラスト / オパビニマニアJ  )
分類 節足動物門・甲殻綱・アミ目・カスタノカリス科
生息年代 2億年後
生息地域 海洋
全長 数mm〜1cm
海に広く分布する底生生物。
扁平な形状で比較的硬い殻とよく尖った刺を持つ。
雌には保育嚢があり、卵と幼生はこの中で成長する。
移動は遊泳脚で行ない、海底を掃くようにして、
微生物や有機物を食べる。この摂食行動は、海底の物質を
巻き上げることによって個体が発見され難くなる効果も持ち、
小さな体と表面の色もまた砂に紛れるのに役立っている。
しかし、海底の物質を巻き上げる行動には、群れ全体の発見を
より容易する一面もある。そのような事情もあって天敵に
襲われることは多く、これを撃退するためにダンゴムシのように
丸くなり、背中の刺を逆立たせるという仕組みを持っている。
この防御手段は、サイズが同程度から数倍の捕食者に対して
有効だが、それ以上の大きさの場合は噛み砕かれてしまう事も
多く、更に大きな生物には丸呑みにされてしまう。
こうしてイガツブテは、食物連鎖をつなぐ重要な役割を担っている。

(解説 / Yddit )

恐竜 化石
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