ハネオネズミ(跳尾鼠)

(イラスト / ひろうす  )
分類 哺乳綱・後獣下綱・尾行目・ハネオネズミ科
生息年代 5000万年後
生息地域 南アメリカ
全長 7〜12cm
彼らの遠い先祖である キタオポッサムは長い尻尾を使って木からぶら下がる
ことも出来ましたが、このハネオネズミはさらに尻尾が強靭に発達し、
それを使って地上をすばしっこく跳躍して移動します。
(このとき前足や耳を使ってある程度なら軌道を変えられます。)
日中は岩の陰などで寝ており、夜間になると浜辺の砂浜などで小さなカニなど
小型節足動物を探しており、獲物を見つけると食虫性に特化したピンセットの
ような口とよく曲がる首を使って捕まえ、鋭い歯で噛み砕いて食べます。
子供は母親のお腹にある袋である程度まで育てられますが、バンディグートの
ように不完全ながらも胎盤があるため、普通の有袋類に比べるとやや成長して
生まれてきます。
(ちなみに彼らの属する「尾行目」は、原始的(=逆に言えば特殊化していない)
な哺乳類とされるオポッサムの子孫が、この時代、北米大陸と切り離された
南米で独自に進化を遂げ、有袋類とは目レベルで別の生物となったグループです。)

(解説 / レサレサ )




★このページは「古世界の住人」の一部です。
検索などで来られた方は トップページへどうぞ。