ティンカービー

(イラスト / オパビニマニアJ  )
分類 節足動物門・昆虫綱・ヤドリキバチ科
生息年代 500万年後
生息地域 アジア
全長 1cm
ハチの中には、他の昆虫に卵を産みつけ、幼虫がその昆虫
の組織を食べて成長する寄生蜂と呼ばれるグループがある。
通常その間、寄生された昆虫は、生きた状態にある。
ティンカービーは、ある種のガの幼虫の体に卵を産むが、
産卵の少し前から、興味深い行動をとる。
ガの幼虫は、数回脱皮をした後、蛹(さなぎ)となるが、この脱皮と
蛹化はアラタ体ホルモンと全胸腺ホルモンという2種のホルモンに
よってコントロールされている。両ホルモンが働くと幼虫は脱皮をし、
アラタ体ホルモンの作用だけが弱まると、蛹化が起こる。
ティンカービーは、標的となる幼虫を見つけると、針で刺して
アラタ体ホルモン様の物質を定期的に注入する。そして、
他の仲間に幼虫を横取りされないよう、産卵まで見張り行動に入る。
擬似ホルモンにより、ガの幼虫はいつまで経っても蛹にならず、
脱皮を繰り返すために、体が大きくなる。そうなったところで、
ティンカービーは、幼虫の体内に産卵をするのである。
餌となる組織が豊富であるため、祖先種のハチよりも多数の産卵が
可能となった。

(解説 / オパビニマニアJ )

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