ストライクイーグル

(イラスト /  RIBON-Y )
分類 ワシタカ目・ワシタカ科
生息年代 2億年後
生息地域 北アメリカ(中央砂漠)
翼開長 150cm
2億年後に生き残った数少ない鳥類。
現在の猛禽類と大差なく生きた化石。中央砂漠で細々と肩身の狭い生活している。

特徴は頭部と風切り羽にコーティングされた白磁の耐熱セラミックと、
胸部から突き出た2本の生体パルスジェットエンジン。

・粘土をジェットで焼き固めて造った耐熱セラミック片を
頭部、風切り羽、胸部のジェットエンジンにウロコ状にコーティングしている。
セラミックは白磁の様に白く、部分的にコバルト片で青色に染めている。
模様は個体により異なる。
親鳥がヒナに砕いたセラミック片を食べさせて、体内組織に取り込ませている。

・ジェットは二重の筒状となっており、中の筒には板状の遮蔽弁(逆止弁)が備わっている。
遮蔽弁を爆発の威力で左右に振動させる事によって、筒の先端を一旦閉じ、
筒内で空気と燃料を爆発させて推進力を得る。
筒内の片方では新鮮な空気を取り入れる。
交互に爆発させる事により、推進効率を向上させている。
(下図参照)
左右合わせて4発のパルスジェットエンジンを有する事になる。
遮蔽弁は火打石も兼ねており、エアーインテークを閉じる時に火花を放ち、
生体燃料に着火爆発。
遮蔽弁で燃焼室を狭めた時に爆発させるので、爆発効率も高まっている。
また、二重構造により燃焼による温度上昇を押さえる働きもある。
更にはバイクの集合管マフラーと同じ理屈で燃焼効率もアップすると言うスグレモノ。
燃料は排泄物から抽出するメタンガス、硝石の他、植物から抽出した油分。
また、岩石からナトリウムやアルミニウムを採取して爆発燃焼させる。
極めて有毒な排気ガスを巻散らす害獣でもある。
翼をすぼめセラミック片で身を固めて三角翼体型にすると、最高速度は音速を超える!
この時代のスピードキングである。
この速力により中央砂漠から日帰りで大陸各地に移動が可能。
世界中の珍味を食す陶芸家のグルメでもある。

生体ジェットエンジンは、元々、過酷な環境で生き抜く為に発達させた喰い溜をする器官。
極度に乾燥した砂漠で、爆発成分が結晶化。それを利用する為に進化したと考えられる。
本来はペリットとして吐瀉する成分をも、利用せざるを得ない状況に追い込まれていたのである。

名前は20世紀のジェット戦闘機に由来しており、
おそらくローリングストーンズのEagleJetTOURとは無関係である。

飛行中に爆死する個体も多く、絶滅危惧種である。
また、肉は排気ガスが染み付いて喰えたモノでは無い。

(解説 / RIBON-Y )





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