カタマラン

( イラスト / 川崎悟司 )
分類 被子植物門・双子葉植物綱・ヒルギ目・フナキ科
生息年代 1億年後
生息地域 海洋、沿岸
全長 0.6〜20m
カタマランは外洋で漂流生活を送る植物。名の通り双胴船の
ような形状をしている。
船体にあたる部分はカタマランの根であり、養分の蓄積、
水分の吸収といった役割も果たしている。
根の上部には特徴的な刺があり、しばしば魚が刺さっている。
これは、水生昆虫の一種が食料の保存のためにとる行動で、
このときカタマランも刺から養分を吸収することで恩恵を受けている。
この水生昆虫は他に受粉の媒介したり木についた虫を食べたりし、
カタマランの方でも根と幹にそれぞれ幼虫と成虫用の住処となる
空洞を用意するなど深い共生関係にある。
これほど密接なつながりがあるのはこの昆虫のみだが、
他にも外洋の貴重な隠れ家としてカタマランを利用する生物は多く
一つの生態系のようなものをなしている。
繁殖については、船体のつなぎ目に当る部分に種子ができ
親株のミニチュアといって良いほどまでに成長した後切り離す
という方法をとっている。
このように船出し漂流生活に入るわけだが、稀に座礁する
こともあり、どうにも動かない場合はそのまま根を伸ばし
一般的なマングローブに似た形態をとることになる。

( 解説 / Yddit )

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